森山未來主演舞台『変身』の凄み
3月13日(土)〈ル テアトル銀座〉に観て来ました。幕が開くと、そこには、森山と役者3人、そして変形型スチールが1本のみ。まさか……、中盤2名の役者が登場したが、基本4人と、スチールのみ。それなのに、引き込まれてしまった。そうだ、カフカの『変身』ってこんな話だった。森山に至っては、立ちのシーンが数分。他はずっと、身体を360℃くねらせたり、虫と化して床を這う。知ってはいたけど、人間の限界を越えた体制での芝居に、圧倒されてしまった。こんな役者、日本にいたっけ? 役者もさることながら、脚本、演出、音楽、美術、すべてをこなす、スティーヴン・バーコフの才能と感性に目から鱗。予算をかけることが、クリエイティヴでないことを痛感させられた。3月以降は、地方公演も数カ所あり。ぜひ、観ておいて損なないと思う。(寺川尚美)
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2010.3.16.update