【DAIRY BARFOUT】
『アンチクライスト』監督・脚本/ラース・フォン・トリアー 出演/ウィレム・デフォー、シャルロット・ゲンズブール 2月26日より〈新宿武蔵野館〉、〈シアターN渋谷〉、〈ヒューマントラストシネマ有楽町〉にて、奇跡と衝撃のロードショー!
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                     ©Zentropa Entertainments 2009
愛する息子を事故で失った夫婦。深い悲しみと自責の念からしだいに神経を病んでいく妻。セラピストの夫はそんな妻を森の中の山小屋に連れて行き治療しようと試みるが、濃密な自然によって日常と隔離されたその場所で、妻の悪化は加速する。夫婦が肉体と精神の限界を超えて辿りつく境地とは……。

うつ病のリハビリにこの脚本を書いたという監督、それはセラピーのような作業だったという。禍々しく、神々しい程に美しい、類い稀なるヴィジュアルを見るにつけ、自らの越えてしまった正常な精神の向こう側で監督はどんなものを見てきたのだろう、と思いをはせる。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『ドッグヴィル』、『キングダム』などでも垣間見せた暗い世界は、それらの種子だったのだろうか……。
シャルロット・ゲンズブール演じる妻がおぞましい行為に及ぶ様は、「弱々しく同情を誘う悲劇の女」と「狂った女」との境目が曖昧で、心底観る者を震え上がらせる。狂気に至っても低体温のまま、とでも言おうか。斬新で強烈な狂女像に、シャルロット・ゲンズブールの女優魂を確信。
 
R18+という映倫指定の底力を再認識させられる限界映像、あの'なまいき'でかわいかったシャルロットが永遠のアイドル、ならばあなたは観てはいけない。あの頃の彼女を思い出せなくなる程の残像感にうなされることになりそう……。(増井志乃)



アンジー・ストーン@2月9日〈ビルボードライブ東京〉
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                                                                                 Photograph by acane
99年、当時公私に渡るパートナーであったディアンジェロのサポートを得たソロ・デビュー・アルバム『Black Diamond』を発表、黒光りするような質感のヴォーカル&サウンドは、ネオ・クラシック・ソウル界に遅れて登場した重要人物、といったインパクトの強かったアンジー・ストーン。
ラップ・トリオやコーラス・グループなどソロ・デビュー迄の長いキャリアに裏付けされた確かなパフォーマンスに加え、ソングライターとしてもディアンジェロ作品への楽曲提供や、制作におけるR&B界の豪華人脈との交流などが、彼女の才覚を物語っている。
そんな実力は承知しつつ、当時ライヴで失神する女性続出と言われた程セクシーな存在だったディアンジェロをモノにしたアネさん、という羨望の眼差しがどうしても上乗せされ、同性から観ると更に輝きが増してしまう(下世話ですいません)。

そんな彼女の〈ビルボードライブ東京〉でのステージ。
若いバンドマンとコーラス・ガールを従えて、貫禄を大幅に増したビッグ・レディがエスコート・ボーイと共に登場。アルバム毎に少しずつテイストの違うソウル・ミュージックを発表してきた彼女の多面的な横顔を、ソウルの濃密にこもったエモーショナルなヴォーカルとリラックスしたスタイルで途切れなく観せた。メンバーのソロ・アクトにたっぷり時間を割いたせいか、本編最後の曲などは彼女の「時間切れ」のひと声で尻切れとなり退場、直後に戻ってのアンコールに客席は戸惑う1コマも。彼女の鶴の一声に驚きつつも大急ぎで入・退場するメンバーや、MCでエスコート・ボーイをステージに呼びつけて膝の上に座り余裕たっぷりに可愛がる様子を観るにつけ、年齢以上の「姐さん感」をたたえた彼女の力強い女っぷりが今後も楽しみだ。(増井志乃)



3月号(2月19日発売)にて山田孝之さん取材しました
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 2011年、最初にインタヴューさせて頂いたのは、山田孝之さん。正月明け早々、映画『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』のインタヴューのため日比谷へ。まだ相当寒い街中での撮影。薄着だった山田さんには申し訳ないと思いつつ、色々と撮らせて頂きました。「俳優は名前がなければいいですよね」なんて語り出す山田さんの視点はいつも面白いと思っています。(堂前)




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