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MOVIE

『ナイトミュージアム2』監督:ショーン・レヴィ 出演:ベン・スティラー、エイミー・アダムス、オーウェン・ウィルソン、ハンク・アザレア、スティーヴ・クーガン 配給:〈20世紀フォックス映画〉 8月12日(水)より〈TOHOシネマズ 日劇〉他全国ロードショー

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                                                   © 2009 Twentieth Century Fox


 ニューヨークの自然史博物館の展示品達が、真夜中になると活動し出すという夢のような着想。そこにかわいい楽しさをいっぱい詰め込んで、確かな映像力を駆使し、見事な娯楽作として大ヒットとなった前作。ジョニー・デップが海賊役で飛躍したように、ベン・スティラーが一部のコメディ好きによる評価からファミリー層にまで人気を得たのも嬉しい作品となった。

 一作目に大満足した人々を如何に驚かせるのか……なんと今度の舞台はワシントンD.C.のスミソニアン博物館群! 「博物館群」と表記するのは合計19もの博物館、美術館、動物園などが集まる世界最大の施設の総称だから。膨大な展示品も、全ての所蔵品のうちにわずか2%だという、その倉庫の規模たるや!

 巨大な博物館レプリカを建造し、史上初のスミソニアン館内での撮影とも絡めて、CGだけに頼らぬこの上なく贅沢な映像となっている。

 舞台も撮影規模も大増幅しているのに、全く大味になっていない目配せの細かさは立派。アナログな編集テクニックでコツコツと笑いを注入したり、出オチのような新キャラの数々は枚挙にいとまないし、手練れのコメディ上級役者たちが喜々として演じる各キャラクターなども、一作目から健在の小ネタの積み重ねのおかしさ。
 
 更に展示品ひとつひとつの見せ方に、隅々まで血の通ったアイデアが行き届き、「ドタバタ」と「笑い」と「ハラハラ」の間に「うっとり」まで注入されている。

 前作ではベン演ずるラリーが、息子の為に頑張るという大きなモチヴェーションから始まったが、今回は愛すべき展示品達を守る為に更に走り回ることになる。

 その上伝説の女性飛行士、アメリア・イヤハート(エイミー・アダムスが演じて、とってもチャーミング!)とのほろ苦いロマンスまで美しいシーンに織り込んで、王道のロマンチック・コメディ映画の風味まで味わえる。

 素敵なアイデアを惜しげもなくサクサクと詰め込んで、ラストの機智に富んだハッピー・エンドまで愛に溢れ、幸福感満タンになる一作。(増井志乃)
 


2009.7.16.update

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