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COMEDY

『26周年記念落語会‐オレまつり』春風亭昇太/発売中〈来福/ソニー・ミュージックダイレクト〉

 自身の独演会を『オレスタイル』と銘打っている春風亭昇太、パッと見永遠の若手だが、実は立派な中堅。というわけでキリの良い前年にウッカリ催し忘れての活動26周年記念落語会、そのタイトルが『オレまつり』なのだ。ステージには高座の脇に自宅居間が再現され、ちゃぶ台に向って26年を振り返り、自作ネタの生まれた背景や思い出を語るや、そのネタを高座に移って演りまくる、という、スピード感あふれる一人芝居のようなスタイル。
 今は亡き柳昇師匠直伝の「雑排」では、当時の出囃子&メガネで登場、師匠が降りてきたかのような口跡の生き写しぶりに爆笑しつつ、師弟関係の和やかさを思わせジンワリ。ファンにはお馴染みの人気ネタ「力士の春」、「オヤジの王国」、「花粉寿司」、「ストレスの海」を次々と繰り出しテンコ盛り。自ら生み出したものの諸事情でそれっきりとなっている、不憫なネタ達を擬人化して対話を試みた「ネタの部屋」(なんだそれ[笑])からそのままの流れで聴く「人生が二度あれば」は、ファンタジー色を更に増して面白い。
 活動を振り返る会として、この変則的に凝った演出は効果的で、創作話芸アソシエーションSWAを率いる彼ならではのアイデアとヴォリューム満点の高座には、26年目にして益々の情熱が溢れて頼もしい。(増井志乃)


2009.6.05.update

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