ソングライター、プロデューサーとしてマイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズ、ダニー・ハサウェイ、ミニー・リパートン、そしてマーヴィン・ゲイの伝説の名盤を手掛けたミスター・メロウ・ソウル、リオン・ウェアの待望のステージ。
マックスウェルの魅力を存分に惹き出したミドル&メロウの名曲「Sumthin'Sumthin'」の演奏に乗って、スムーズなファルセットで登場した希代のメロディ・メイカー。大ヴェテランならではの肩の力の抜けた、しかしツボを確実におさえたフェイクが最高に気持ち良い。
マイケル・ジャクソンへの愛あるメッセージをMCして、マイケル少年時代のハイトーン・ヴォイスが軽快だった「I Wanna Be Where You Are」を、よりミドル&メロウなアレンジで客席と共に合唱、繰り返す歌詞とメロディの切なさに胸キュン。
ミニー・リパートンの名曲「Inside my love」はよりダウン・テンポに、女性コーラスをメインに据えてしっとりと、そしてねっとりと官能的なアレンジがたまらない。ミニーのエンジェリックな歌声で気付かずにいた、本来楽曲の持っていたセクシーさにハッとさせられる。
クインシー・ジョーンズやダニー・ハサウェイへの提供曲の合間には自身のアルバム収録作も披露。中でも「Rockin' You Eternally」のメロウ・グルーヴは最高にクール、エンドレスにこのフレーズのループに身体を揺らしていたいようなコード進行の魔法、その真骨頂。マーヴィン・ゲイの「I Want You」で、エンドレスなループのマジックに陶酔しているうちにリオンはフェイド・アウト。
アンコールではAOR世代待望の「Why I Came To California」、と
濃厚な名曲の連打。益々艶がかったファルセットがたまらないミスター・メロウ・ソウルに導かれて、ソウル・ヘヴンに昇天……。(増井志乃)
2009.8.23.update

