キーボード奏者、アレンジャー、プロデューサー、DJとマルチなクリエイター、ロマン・アンドレン。本人名義のアルバムは、これが2007年現在 の新作?と疑いたくなるばかりのレトロな質感、リバーヴ効いてソフト・フォーカスなコーラスや音色に、絶妙な「あの頃感」エフェクトのかかったブラジリア ン・テイストのムード・サウンド。
緻密な計算、技術と情熱なくしては、今では逆に出せぬ味を再現した上で、現在のクラブ・シーンにアピールする普遍性をも併せ持つ、そのバランス感覚はかなりのキレ者。スウェーデンの生んだデオダートとの異名にも納得。
コージーなスペースで、サマー・カクテルを傾けつつ、遠いあの夏に想いを馳せるひと時に、これ以上の生BGMはないでしょう……。(増井志乃)
2009.7.22.update

