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ザップfeaturingシャーリー・マードック@2月11日〈ビルボードライブ東京〉

 

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 トーキング・モジュレーターを自在に操る強烈な個性のフロントマン・ロジャーの絶滅危惧種的なパフォーマンスが亡き今、伝説のファンク・バンドのステージや如何に……?

 冒頭はザップ・ファミリーの紅一点、シャーリー・マードックが数曲ながらたっぷりとしたヴォリュームで披露。ドリーミーなザップ・サウンドにとろけこむヴォーカルにうっとりな名曲「アズ・ウィ・レイ」では、15年の歳月分文字通りビッグ&パワー・アップしたたくましい歌唱でゴスペル的盛り上がりに。

 歌姫が退場するや、ステージ両サイドにゴロゴロっとキャスター可動式&ロゴをキラキラ☆デコった手作り感満載の一対のトーク・ボックスが登場、絶滅危惧種健在、しかも2台登場に心なしか客席が浮足立ってきた様子。「あの透明なチューブをくわえてね……」オーヴァー40紳士が物知り顔で連れの女性に説明して嬉しそう。ウェッサイなヒップホップ世代は伝説のツールにリスペクトな熱視線。あ・うんの位置を成すご神体のように仰ぎ見るファンの写メ撮影続出(笑)。

 芝居っ気あるドラム兼MCの煽りでメンバーが文字通り踊り出るや、揃いのダンスのキッチュ&キュートな懐かしテイストに、いきなり場内総立ち。ここからほぼノンストップで、ザップの持ち曲以外にもブラック・ミュージックのオイシイとこ取りメドレーを繰り出すソウル・ショーに。ダンスと極端に小まめな衣装替えが視覚的にも大いに楽しませ、トーク・ボックスも移動アクション付きで魅せたり、挙句はアクロバティックなバック転も披露と、今宵の客を楽しませる為にメンバーは全員額に汗してのフル稼働。少しの隙でも楽しさを詰め込もうとする、その徹底したショーマンシップはそれだけで感動に値した。そういえば、ロジャーも逆立ちしながらモジュっていたっけ……過剰な程のサーヴィス精神、これがロジャー・ファミリーの伝統芸なのだ。フロントマンを失っても色褪せない、この楽しさは永遠に通用することを確認出来て幸せな気分になった。(増井志乃)

撮影 acane


2010.2.16.update

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