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『ボーンアイデンティティー』シリーズの脚本を手掛け、監督デビュー作『フィクサー』では小気味良い一発逆転劇で唸らせたギルロイ監督。『ボーン』シリー ズの為に諜報活動の現場を取材する中で、国家の諜報機関に従事してきたヴェテラン達が民間へリクルートし、産業スパイとして活動するケースが増えていると 知ったのが切欠というこの作品。
企業間の情報戦が、映画でお馴染みCIA、MI6といったご本家の活動と変わらぬハイ・レヴェルで遂行されていることの驚 きもさることながら、騙し騙されの構造はフラッシュ・バックを効果的に差し込むことで、見事スパイの男女の恋愛進行状況も同時進行させ、驚きのラストへ。 構成の面白さは勿論のこと、ジュリアとクライヴという大人の男女が、嘘やハッタリをめぐらせての洒落た恋の駆け引きだけでも必見。説明する程野暮になる、 大人が楽しい作品です。(増井志乃)
2009.5.13.update

