長年、芸能界一のおしどり夫婦として、近年は献身的な介護が大きな反響を呼び、先頃、最愛の妻、南田洋子に先立たれた長門裕之。85年に出版され、あまりのぶっちゃけぶりで世間を揺るがせた今作を初めて読む。著者の自由な浮気ぶりを率直に語っていることでCMが降板になったりしたという「伝説」だが、今読むと、むしろ妻への愛が浮かび上がる内容だと感じた。かつての映画俳優の豪快な遊びぶりは、その時代では当たり前だったわけで。なにより、妻の長門に対する懐の大きいことよ。これを読んだことで、近年の著者の献身ぶりのわけが少しだけ分かった気持ちに。ありがとう、という。(山崎二郎)
2009.11.04.update

