10年ぶりの新作ということで、いつものミドル&メロウを予想していたら、しっとりとした曲が多いことにまず驚いた。が、歌詞をじっくりと味わいながら聴くと、「何か言いたいことがある時にしかアルバムを作らない」というシャーデー・アデュの発言がとても強く胸をノックする。「なぜ10年ぶりか?」という問いにこれほど、シンプルで解りやすい回答はないだろう。
タイトル・トラックの「Soldier Of Love」の〈わたしの心は使い物にならなくなってしまった〉という出だしのフレーズ。ラヴ・ソングの形式になっているものの、他の曲での「戦士」というコトバがキーワードになっているかのような暗喩さ。ライフそのものをテーマにして、それを音楽で表現する。重厚ながらふっと力を抜いてくれる作用をもたらせてくれる1枚。(山崎二郎)
2010.3.21.update

