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BOOK

『YOSHIKI/佳樹』小松成美/発売中〈角川書店〉

 出筆に10年をかけたというライフ・ストーリー。これまで、まったく縁がなかったが、この本を読んでYOSHIKIへの興味は一気に高まった。バンドを始めるのは当たり前として、そのバンドも将来が分からない時点で、自らのインディー・レーベルを立ち上げ、自分のアパートの部屋で梱包して発送、そして音楽雑誌への広告を打つなど、音以外のことを1から1人でおこなってきたことが綴られている。
 そして、いかに初期のXがバンド仲間、ハード・ロックの世界で受け入れれなかったか?が分かった。それはイコール、お約束でない全く新しいサウンドを作り上げたゆえのこと。また、破天荒な生き方をして、次々とメンバーが去っていく中、幼稚園からの友達であるTOSHIだけが、ずっと、付き合って来たという話ゆえの、「TOSHIがヴォーカルでないと」という理由も分かった。天才、それは天から偶然に降って来るものでなく、圧倒的な努力によって開花するということが、最も「天才」と称される、YOSHIKIこそ、それこそ血の滲むような努力をして、時間をかけ、今に至っているということに、驚嘆する。ファンじゃなくても、必読系の本。(山崎二郎)
 


2009.6.12.update

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